(ブッダによって)掲げられた花が うるわしく語りかけ その五弁の花びらが 芳香を放つ。 ダルマの宝塔が インドから伝わり 中国の唯識派* に継承された。 願わくば いと高き心の涅槃に住む あまねく世代の先師よ 高きダルマ(仏法)の玉座に坐し 俗世を超える般若の智慧をもって 汝らの子孫を見守られんことを。 慈愛をもって 我らが志の証人となられんことを— あまねく世代の先師よ、 未来の子孫のために 安寧と自由への遥かな道を拓かれた先師よ あなたは 未来の子孫たちのでありです。 あなたの子孫である私たちは、[あなたのサンガ名と所在地を挿入する] 本日、姓をハン、名をナット[あるいは追悼する師の名前を挿入する]と称される先師の追悼式に、四部衆**のサンガとして集いました。 先祖の祭壇の前のに集い、 尊き先師の実践と徳を讃えて、 瞑想と日々の祈りと読経を捧げます。 心からの敬意と志をもって、深き感謝を捧げます。 私たちは しく菩薩の前に します。 インド、東アジアの先師たちに 親寺を創建した始祖に 始祖に先立ち修行の道を拓かれた先師たち、 あなたのすべての子孫に 礼拝します。 たゆまず修行し、苦しみを変容して、 菩提心を養い育てることを誓います。 この法統が 日々育まれ 新しく生まれかわるように、 先師の印相が 日々澄み清まり 輝くように、 瞑想の林の至る所で 目覚めの花が咲き、 教えの慈雨が 学びの地に染みわたるように。 あなたの弟子である私たちは、先師の教えへの感謝を心に刻み、 互いを受け入れ、互いを許し、 一つの家族の子のように慈しみあうことを誓います。 サンガカーヤ(サンガの身)がたくましく育ち、 幸福が確かなものとなりとなり、 十方の海のごとき命の島(避難所)となれるように。 願わくば マハーカーシャ(大迦葉)、アーナンダ(阿難陀)、アサンガ(無着)、ヴァスバントゥ(世親)、臨済の名匠たち、開祖リュー・クアン(了觀)禅師***の道を歩めますように。 さらに禅宗の龍や象の道を、 その心を慈悲行に捧げたすべての者たちの道を、 すべての菩薩摩訶薩の道を、 彼岸へと渡る般若の智慧の道を歩めますように。 注: *Mind-Seal School **四部衆=仏教教団を構成する出家の二衆(比丘、比丘尼)と在家の二衆(優婆塞、優婆夷)をさす。 ***リュー・クアン禅師= ティク・ナット・ハンが法統を継ぐBao Quoc 寺院の開祖(創始者) (翻訳:池田久代)
この文章は、私たちの「祖寺」であるベトナムの慈孝寺と、世界中のプラムヴィレッジの修行センターで、私たち祖先の師たちを毎年追悼する儀式の一部として読誦されています。
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